こんにちは。
暑い夏が終わって気がついたらもう秋分ですね。
工房のある勝山周辺は彼岸花が咲き、朝晩急に肌寒くなってきました。
これから新発売する、石けんについて、奥出雲ローズは以前、開発秘話の①→☆と②→☆を掲載しましたが、
今回は「ひのき麻炭(あさすみ)」の石けんについてご紹介したいと思います。
アロマを始めてから私はひのきの香りは、嫌いではないけどもともと特別に好きな香りではありませんでした。
でもこの土地で素晴らしいひのきの香りに出逢ってしまったのです。
hinoki LAB(ヒノキラボ)さんのひのき精油。
ひのき特有の森林浴をしているような深呼吸したくなる清涼感とやわらかさのある森の香り。
摘みたてのローズマリーを彷彿とさせるようなフレッシュ感と甘さもあり、今まで使っていた、ツーンとするひのきの精油とはまるで違う!
精油は植物の生息している場所でも香りが違うのですが、蒸留の技術もとても大事。
30年以上もひのきの研究をしてきたhinokiLABさんの蒸留した精油は素晴らしいです。
その香りに惚れ込んでしまい、この香りで石けんを作ろうと数年前から決めていました。
この香りを紹介してくださったのは、勝山地域の富原婦人林業研究クラブの皆さん。
地元の薬草研究を長年されていて、私が協力隊時代に地域の薬草を使った石けん作りなどのワークショップを通じて交流が生まれました。
その際に富原や新庄村のおじちゃん達が枝打ちしたり手摘みしたひのきを蒸留している蒸留所を紹介していただいたのです。
古くから真庭市勝山は林業の町。
工房の外をちょっと歩くだけでも、こんなヒノキの森がいたるところに見られます。
富原の婦人会の方達の紹介で、地域の素材とつながっていくのは本当にありがたいこと。
私が地域おこし協力隊をしていなかったら、おそらくこの石けんは生まれていなかったかもしれません。
葉・枝葉・木部、それぞれの部位ごとに蒸留されたひのきは、それぞれ香りも成分も違うのですが、MATSURIKAの石けんでは枝葉の精油を使用しています。
この精油を製造しているhinokiLABさんは、森の循環にあわせて手を入れ、地域の人達を雇用した持続可能(サステイナブル)なブランド。
そのひのき精油で作った石けんは、先日の東京のギフトショーでも、男性に人気ナンバーワンの香りでした。
また女性でも甘い香りが苦手な方は、ひのきの香りを選ばれている方が多かったです。
アロマテラピーの効用としても、疲れをとりリラックスしたい時にぴったりの香りです。
そしてひのき石けんのデザインは、我が社の製造担当のmiyukiちゃんがキリリと美しく仕上げてくれました。
墨絵のような、凜とした和の艶やかさ。
ひとつひとつ模様が違うので、どんな表情が出るかは私たちも切り分け時はドキドキワクワクの楽しい時間です。
そして、石けんの黒い部分は麻炭(あさすみ)の色。
原料となる麻炭粉は自然栽培された固定種の麻の幹から作られたパウダーで、普通の炭と違うところはその多孔質性。
麻炭は備長炭のおよそ4倍、孟宗竹の1.6倍の多孔質性があり、ニオイや毛穴の汚れの吸着力があるそうです。
また、古来より炭は漢方などでは腸をきれいにする解毒の薬として使用されていました。
そして食用活性炭は、欧米でも代替医療や自然療法機関等で使用されています。
日本ではなじみが薄いですが、毒消し・抗炎症・下痢、感染症への対応など様々な場面で民間療法として食用炭を家庭での常備品として使用している国もあります。
もともとヒーリングパワーがある麻の炭でさらに有用微生物で活性を高めたこの麻炭は、歌手の絢香さんも入浴時に愛用しているそうです。
私はもともと体調の悪い時や胃腸の調子が悪い時に麻炭を使用することがあり、飲料水に入れたりお風呂に入れたり、そのヒーリング効果や肌への効果を実感しています。
ただ、この麻炭、難点がお風呂場や顔が真っ黒になってしまうこと。
吸着力があり毛穴の汚れや角質ケアに良く、肌に使うとスベスベになるのは分かっているのですが、なかなか使う勇気が出ないのです。
ズボラな私はそれなら石けんに入れてしまおう!と思いたち、MATSURIKAの石けんは、このひのき麻炭にはたっぷり、他にも、ヤマブドウ石けん、ラベンダー石けんにも麻炭を入れています。
石けんに使用しているオイルは、オーガニックのオリーブオイルにヒマワリオイルやセサミオイルを配合したさっぱりめの配合なので、普通肌〜オイリー肌の方、お肌のくすみが気になる方にもおすすめです。
ぜひ、たっぷりの泡で包み込むように気になる部分をやさしくマッサージしながら洗ってみてください。
森林浴のアロマで角質ケア。
男性へのプレゼントにもいいですよね!
この土地の素晴らしいひのきの香りとお肌の角質ケアに良い麻炭を使った石けん。
9月25日10時よりMATSURIKA SAVONのWEBショップ→☆で発売開始です。
これからも続々と作っていきますので、ぜひお試しになってみてくださいね。