日常に「彩り」を与える石けん〜新作 ひのき ベルガモット〜

こんにちは。久しぶりのブログです。
しばらく書くことができない日々でしたが、秋になって空気が澄みわたり、木々が色づく季節になると、なんだか心も晴れ晴れとして元気になりますね。
今回のブログは新しくリニューアルした石けんについて書いていきたいと思います。

ひのき ベルガモット石けんが新登場!

ウッディな香りとさっぱりとした使用感で根強いファンが多かった「ひのき 麻炭石けん」。
原材料調達の関係で長らく製造できずに品切れとなっていましたが、この度、見た目も香りも使用感もリニューアルして「ひのき ベルガモット石けん」として新たに生まれ変わりました。

もともと、リニューアル前はひのき精油のみで香り付けした石けんだったのですが、そのシャープな見た目から、どちらかというとMATSURIKA SAVONの中では男性のお客様が多い石けんでした。
過去の「ひのき 麻炭石けん」↓

ひのきの香りは空気と水のきれいな岡山県真庭市の森から採取した香り。
疲労感とストレスを和らげて気分をリフレッシュさせてくれる香りです。

長年アロマの仕事に携わっていると、本当に心身ともに疲れているときは、花よりもひのきやクロモジなど樹木の香りを求める人が多いと感じています。
コロナ禍でストレスを抱えている人たちに、岡山のひのきの香りを届けたい。
そうした想いから、従来のひのき麻炭石けんを改良して、男女問わず好まれる、さらに良い石けんにリニューアルしようと決めたのです。

生産者さんが心をこめて蒸留したひのきの枝葉から採取した香りは、スーッとしたひのきの樹木の中にほのかにフローラルな印象があり、このひのきにアールグレイティーにも使われているベルガモットの香りを合わせたら更に素敵な石けんになるとイメージが膨らみました。

ベルガモットは小ぶりなオレンジのような柑橘の果物で、フルーティーさの中にほんのり大人の苦味と上品な華やかさが共存する、アロマテラピーを学んでいた頃から大好きな香りです。

柑橘系の中では珍しく、鎮静作用のある酢酸リナリルという成分を30%近くも含むので、不安や緊張している心を落ち着かせて、やさしくケアしてくれます。
(お肌に使用しても安心な光毒性成分を除去したFCFベルガモット精油を使用しています。)

ベルガモットはひのきの香りとも相性が抜群で、「これは絶対にいい石けんになる!」と確信していたのですが、香りやオイルの配合にとても苦労して、初めての試作を始めてからかれこれ1年以上もかかってしまいました。

あえて儚い香りの石けん作りに挑戦する

MATSURIKAでは合成香料を一切使用せず、アロマテラピーに使われる植物からの貴重な精油(エッセンシャルオイル)で香り付けをして、顔を洗いながらアロマテラピーできる石けんを目指しています。

過去にお客様より「柑橘が好きなのでシトラス系の香りの石けんはありませんか?」というお問い合わせを受けたことがあります。
柑橘は私も大好きな香りなのですが、合成香料を使用した石けんを見かけることはあっても、天然の柑橘の香りの石けんは少なく、私自身が納得できる良い香りの石けんに出会えることはなかなかありませんでした。

アロマテラピーの教科書でも、持続性が弱いとされる「トップノート」に分類される柑橘系ですが、石けんの鹸化反応に必要な強アルカリの水酸化ナトリウムを合わせると、このフレッシュな香りが一気にとんでしまうのです。
特に柑橘の中でもデリケートなベルガモットは香りの保持が難しく、調合は困難を極めました。



今回は、柑橘の香りを補強するようなクスノキ科の樹木のメイチャン(アオモジ果実油)を加えたり、様々な精油を組み合わせて香りの保持と奥行きを出すために7種類もの精油をブレンドしています。
それぞれの精油を1%ずつ配合を変えたものを何回も何回も、気が遠くなるほど試作していきました。
(根気よく試作につき合ってくれたスタッフ達に心より感謝)

原材料の高騰も重なり、良いものを作ろうとするとコストがかさむのが悩みだけど、原材料や香りの質を落とすなどの妥協は絶対にしたくない。

思い返せば、冬季限定の「日本みつ蜂レモン石けん」に使用している「レモン」の香りも、石けん作りのテキスト本に「石けんには揮発しやすく難しいテーマ」と書かれており、そんな「レモン」の香りに甘いハチミツを合わせた石けんを開発した経緯があります。
こちらも本当に苦労したけど、素晴らしい香りの石けんになりました。
(日本みつ蜂レモン石けんは冬季限定のため11月中旬以降の販売予定です。)

どうやら私はあえて困難な道を選びチャレンジする性格のようですが、世にないものは自分で作るしかない。
今まで開発してきた石けんと同様に、私が最高に良いと思えるものを作り、そうした本物を求めているお客様に届けたい一心で作りました。

使用感や見た目の美しさにもこだわる

そして今回のひのきベルガモット石けんは見た目や使用感にもこだわりました。
リニューアル前の「ひのき 麻炭石けん」は麻炭配合で角質や毛穴のよごれを吸着し、さっぱりとした使用感が人気でしたが、オールシーズンでも対応できるように保湿力を上げて、更に溶け崩れしにくいようにオイル配合や製法を工夫しました。
適度な固さもあり保湿力も持たせながら、洗い上がりはお肌がキュキュッとしてさっぱり感もあるバランス石けんとなっています。

見た目も華やかさをプラスするために、古来から皮膚や粘膜の修復に良いとされるカレンデュラの花をトップに飾りました。
麻炭で描く躍動感のあるひとつひとつ違う模様もお楽しみいただけましたら嬉しいです。

この石けんを乾いた状態で鼻に近づけると若干香りが弱く感じられるのですが、洗顔に使うとか真価を発揮します。
トップノートはふわっとフルーティーな柑橘の明るい印象ですが、顔を洗っていると次第に奥深いひのきのウッディーな香りに変化していきます。
(石けんで手や顔を一度軽く予洗いしてから、2度めにゆっくり泡立てるのがおすすめです。)

数々の精油が織りなす、香りの層をゆっくりと感じとってみてください。
その日の体調によってもキャッチする香りが変わってくるはずです。
そして鼻が敏感な方は洗顔後にうっすらとウッディーな香りが手に残るのを感じてみてください。
(私はいつも洗顔後に手をクンクンするのが幸せなのです。)

洗い上がりは麻炭が汚れを吸着して、さっぱり感がありながらも、潤いのあるすべすべのお肌が気持ちよくて何度も頬を触ってしまいます。
オーガニックひまわりオイルやセサミオイル等、リノール酸系のオイルをたっぷり使用しているので、オイリー肌や混合肌、ニキビ肌の人にもおすすめです。

こうして納得の石けんに仕上がるまで長い月日が経過してしまいました。
家のことや子どものこと、会社ではスタッフを抱えて日々を回す仕事をしながらの商品開発は、何度も挫けそうになり諦めかけた時もありました。
でもようやく完成した、佇まいも香りも楚々とした石けんを手に取ると、こうして確かな形として世に出せたことに、しみじみと嬉しさがこみ上げてくるのです。

日常の生活に「彩り」を与える石けん

最近、お客様より嬉しいレビューをいただきました。

「石鹸って全部一緒じゃないんだ、って初めて感じました。
まじめに、丁寧にスタッフさんがこだわって作っているのが、効果で実感します。
安いとは言えませんが、買ってしまいますよね。」(冬様より)

見た目の美しさに気分が上がり、メイクや汚れをしっかり落としながらも、シャンプーにやボディソープとしても使えて、お肌を整える美容液であり、香りで心身を癒してくれるアロマテラピーアイテムであり、少しずつ小さく溶けゆく姿も愛おしい存在。

単に汚れを洗い流すだけの「石けん」ではなく、何気ない日常の生活に「彩り」を与えてくれるMATSURIKAの石けん。

これからも、石けんひとつひとつに心を込めて作り、皆さまのもとへお届けしていきますね。

ひのき ベルガモット石けんはこちら→☆

Share this
  • follow us in feedly

大切な時のお手あてに!よもぎ・松の葉・すぎなの粉末ブレンド茶「りらく茶」

あなたに合う石けんはどれ?皮脂成分と美肌菌に合わせた7種類の石けん

関連記事

  1. 子どもに寄り添う名もなき仕事

    今日は仕事の話題を離れて久しぶりに9歳の息子のことについて書きたいと思います。息子のことは以…

  2. 変わり続けること・変わらずにいること〜ホームページのリニューアル…

    最近、ずっとブログやSNSを投稿できない自分がいました。実は長い間ホームページのリニューアルに取…

  3. ギフト・ショー2018秋にMATSURIKA SAVON出展しま…

    ここ最近、奥出雲ローズ石けんの開発秘話を書いてから、発売が楽しみとのお声をたくさんいただいています。…

  4. 本と石けんと私〜言葉のピースを探して〜

    いつも石けんのことを中心に書いているブログですが、先日スタッフの子に「彩子さんって本が好きだから…

  5. あなたに合う石けんはどれ?皮脂成分と美肌菌に合わせた7種類の石け…

    先日のことですが、とあるメディアの記者さんからこんな質問を受けました。「どうしてマツリカさんの石…

  6. 疲れた心を癒すクロモジの香りを小瓶につめて

    入梅の候、雨に濡れた山の緑が目に鮮やかで花々も美しい季節。工房前では、大好きなカモミールが咲き始…

  7. 箱あり・箱なしの石けんを出す理由

    先日、パッケージ会社さんから新しい箱がようやく届きました。キリリと美しい試作中の石けんと共にチラ…

  8. 石けん作りは化学とアート

    立冬を過ぎ、山が紅葉で彩られ、空気が澄みわたる11月は大好きな季節です。工房の前の道を上…

PAGE TOP