秋も深まり、急に朝晩の冷え込みが厳しくなってきた今日この頃。
MATSURIKAの工房では、毎朝スタッフとのミーティングの時間によもぎ茶を飲むのが習慣になっています。
春に萌え出る若芽だけを手摘みしたよもぎ茶は、飲むと胃からポカポカと温まり朝の冷えた体にエンジンをかけてくれます。
MATSURIKAの工房近くにある岡山県真庭市の山深い里の富原地域のよもぎ茶は美味しくて飲みやすい、体調が良くなったと多くのお客様にリピートされている人気商品です。
もともとよもぎは抗酸化作用や免疫力を高める効果、抗糖化作用が注目され美肌にも良いとされていますが、最近になって新型コロナウイルスにも効果があるのではないかという海外ニュースがとびこんできました。
ロイター通信によるニュース(2020年10月16日の記事)
→「COVID research into wormwood gives Bosnian herbalist a boost」
研究結果によると、ドイツの科学者がよもぎがコロナウイルスの治療に役立つ可能性があることを発見して以来、ヨーロッパでのよもぎの産地、ボスニア・ヘルツェコビナではヨモギの需要がかつてないほど高まっているのだそうです。
記事によると、
「細胞の研究では、生育一年のよもぎの水性・エタノール抽出物と同様にアルテスン酸の純粋な成分は、細胞レベルでコロナウイルスに作用する」
また、「よもぎのこれらの成分は、体内でウイルスの増殖を阻止する、そして患者の症状を緩和できる」
とのことで、臨床試験は現在メキシコで進行中であり、今後2〜3か月で結果が期待されるとのこと。
また、別ニュースで2020年5月5日の記事より。
マダガスカルでは大統領と同国の応用研究所が、Covid-19を治療および予防できるとのことで新型コロナウイルスに対する治療薬としてヨモギ系の薬草茶『 Covid-Organics (CVO) 』を発売したとのこと。
→参照元「Covid-19 in Madagascar: The president’s controversial ‘miracle cure’」(2020/5/5)
WHOは同飲料について国際的な基準に沿った治験が行われていないと指摘しているそうですが、マダガスカルはもともと伝統的にハーブ療法を取り入れてきた歴史があり、これまでもコロナ感染者による死亡は確認されおらず国として積極的に取り入れていきたいところのようです。
もちろん、海外のヨモギと日本のヨモギはまったく同じ品種ではないと思いますが、もともと日本でも「万能薬」とも呼ばれるほど、よもぎの効能は多岐に渡っているので、こうして見るとコロナにも良さそうですよね。
MATSURIKAで取扱の国産農薬不使用よもぎ茶→☆は、春先の新芽と若葉の全草をフレッシュなまま粉末にしている粉茶なので、食物繊維やクロロフィル、ビタミンやミネラルが豊富で、お湯か水にさっと溶くだけでとても飲みやすいのが特徴です。
よもぎ茶の効用の詳細については、過去のブログをご覧くださいね→☆
ただ私はよもぎ茶を「○○に効くから飲みましょう」って言うことに、なんだかものすごく抵抗があるのです。
特にコロナに関してはどうしても書くことに慎重になってしまいます。
なぜなら誰しも、連日報道されている新型コロナウイルスに関する情報には「またか」とうんざりしていたり、ナーバスになっていると思います。
コロナと聞くだけで、私たちは楽しみなイベントが中止になったり、会いたい人に会えない事や、気軽に飲み会や旅行に行けないこと、マスクが面倒だったり等、どうしてもマイナスのイメージを連想してしまいます。
そして、情報量が多すぎて時間がない中で、手っ取り早く「○○が効く」とか、「○○が健康に良い」という情報をキャッチしようとしていないでしょうか?
少し前に、TV放映でポビドンヨードを含むうがい薬がコロナに有効とのことで、人々が薬局に大挙してイソジンが瞬く間になくなったというニュースがありましたが、このように「不安」が元凶となると人は衝動的に行動しパニックのような状態に陥ってしまうことがままあります。
ニュースを見ていると漠然とした「不安」に支配されることがありますが、どんな事象も情報を流す側の切り取り方によって陰にも陽にもなり得ます。
視聴率を上げるために、センセーショナルに伝えるのはよくあることで、そこで受けた不安や恐怖で人は思考停止になってしまうことが度々あるのです。
だからこそ、地域の方達が大切に作られているよもぎ茶がコロナに効くらしいと書くことに私はこんなに抵抗が生じてしまうのです。
MATSURIKAで扱うよもぎ茶は、春先のやわらかい新芽や若葉のみを、地域のおじちゃんやおばちゃん達がひとつひとつ手摘みして、丁寧に丁寧に作られています。
味と風味を良く仕上げるために、摘み取った葉を高圧蒸気に短時間かけて乾燥させて何日もかけて粉末にしていく大変な作業です。
こうして地域の方達が思いを込めて作られたよもぎ茶は春しか収穫ができないため、1年の製造量が限られています。
だからマスクやうがい薬のように大量に買い占めしてほしくないなぁと思うのです。
(そうした事情により、1回のご注文につき6個までのご購入とさせていただいていることご了承ください。)
かつての私も「不安」を動機としてたくさん買ったサプリメントや健康食品はなにひとつ続きませんでした。
不安からお金を払うと一時は安心しますが、そこにお金を払い続けても、私の場合幸せにはなれないと感じています。
自分の感覚に嘘をついて、いいものだと自分に言い聞かせても結局は続かないのです。
MATSURIKAが石けん屋なのに、よもぎ茶を1年以上前から取り扱うようになった理由は、偶然、地元で見つけたよもぎ茶がとても美味しくて、飲むと体が温まり、花粉症が軽くなったり月経痛で寝込まなくなる、風邪をひかなくなった、肌の調子が良くなるなど、私自身や友人やスタッフ達がはっきりと効果を実感できたからです。
粉を水かお湯に溶くだけで簡単に飲めるというのも秀逸で、忙しい日々の中でも手軽に取り入れることができて美味しくて体調が良くなる。地域のこんなにいいものを冷え性やアトピーで困っている人にお届けしたいと思ったのが最初のきっかけです。
コロナに効くという端的な話ではなく、冷えは万病のもと。風邪は万病のもとと言うように、よもぎは体温を上げ、抗酸化作用で体を老化させる活性酸素を取り除くなど、体全体の調子を上げてくれるものです。
漢方薬は通常は苦いものがほとんどですが、本当にその漢方を必要としている人が口にすると不思議と甘く感じると聞いたことがあります。
私たちが喉がカラカラの時に、冷たい水を何よりも美味しいと感じるように、よもぎ茶を本当に必要としていて「美味しい」と感じていただける方が毎日の健康習慣に取り入れてくださったら嬉しいなと思うのです。
お子さんにも取り入れやすいように、豆乳や牛乳に混ぜてよもぎラテにしたり、白玉団子やパンケーキに入れてもグリーンがきれいでとても美味しいです。
私はどちらかというと理系人間ですぐに頭でっかちになりがちなのですが、最終的には「好きか・嫌いか」「美味しいか・まずいか」「体に合うか・合わないか」
自分の体の声に耳を傾けながら、知覚と感覚を研ぎ澄まして判断していきたいなぁと思うのです。
健康習慣って、まずは美味しかったり楽しかったりするのが前提で日々の生活に取り入れてしまうのが一番だと思うのです。
これからの寒い季節、おうちでゆったりと過ごすひとときに、
リラックスしながら美味しくよもぎ茶を飲むひとときを愉しんでいただけますように。