風薫る新緑の季節。
大好きな勝山と旭川の風景。
新緑とともに、この時期に楽しみなのは山に点在する藤の花。
工房の周辺にも楚々として咲いています。
最近の工房の様子について
販売はスタートしたものの、石けんの製造と納品をしながら、新規ラインナップ商品の検討や、Webショップのリニューアル(現在も工事中)、写真を撮影したり、経理のことや棚卸など、自分が何屋さんなのか分からないくらい、あれもこれもして慌ただしい日々です。
おまけにゴールデンウィークに突入して、息子を遊びに連れて行ったり、将棋教室に連れて行ったり、どうしても子ども中心のスケジュールになって思うように進まず歯がゆい日々・・・。
それでも製造やパッキングは、道具を工夫したり、作業手順を見直したりして、以前よりずっと時間がかからずに大量に作れるようになってきました。
1歩ずつですが、ラインナップを今後増やしたり、より買いものしやすくするなど、準備中ですので、気長にお待ちくださいね。
以前のブログで、クロモジ石けんについて(→☆)そしてヤマブドウの石けんについて(→☆)開発秘話を書きましたが、今回は、ひるぜんの石けんシリーズの「ラベンダー石けん」について綴っていきたいと思います。
ラベンダーの石けん作りは、昨年の7月、真庭市の北部、蒜山(ひるぜん)のラベンダーを摘むところからスタートしました。
標高1,000メートル級の山々に囲まれた蒜山高原はいつ行っても美しく雄大で清々しい場所。
蒜山ハーブガーデン・ハービルで無農薬でていねいに栽培されている香り高いラベンダー。
開花直前の香り高い花穂を摘みとりオーガニックのオイルに漬け込みます。
摘みたてを軽く乾かして、新鮮なうちにオイルに漬け込むので、ドライフラワーのラベンダーとは香りがぜんぜん違うのです。
生産者さんと距離が近い、この土地だからこそできる贅沢な製法。
その香りと成分を抽出したオイルをふんだんに使い、さらにここに香りを足すために、オーガニックラベンダーのエッセンシャルオイルを加えます。
このラベンダー石けんの特徴はなんといってもこの香り。
蒜山のラベンダーの奥深い香りに、フローラルな華やさと爽やさが加わるのは、イギリスから直輸入している厳選した精油のお陰なのです。
私はAEAJのアロマインストラクターになるまでに、様々なラベンダーの精油を使いましたが、もうこの香りに出会ったときの衝撃を忘れないくらい、甘く濃厚でありながら華やかさと気品とをそなえて、まさに「ラベンダーはハーブの女王」と称するにふさわしい香りです。
実は、ラベンダーの香りは天然のものであっても石けんに入れてみると異質な香りに変わってしまったり、アルカリと反応して香りが飛んでしまうものが多々あるのです。
「ラベンダーの香りが苦手」
という方、意外に多いのです。
市販の「アロマ」と表記されたものは合成香料が多く、天然の精油を使用したものであっても、ツーンとした香りだったり頭が痛くなることが多々あります。
私も何年もラベンダージプシーをして、ようやく現在の精油に巡り会えたときは、本当に嬉しかったのを覚えています。
この蒜山のラベンダーとこだわりの精油を使用した石けんは、ラベンダーの香りが苦手とされる方達や化学物質過敏症の方からも
「このラベンダーの香りなら大丈夫」
と言っていただけて嬉しい限り。
やっぱり本物の香りは違う!
男女問わず、お陰様でとても好評です。
アロマテラピーにおけるラベンダーの香りは「万能」と称されるほど、皮膚清浄や肌トラブルにも対応したり、心にも深いリラックス作用があるなど、嬉しい効果がたくさん。
私が石けんを本格的に事業化しようと思ったのは、この香りのラベンダー石けんを差し上げた女性から
「子育てで自分のことなんて全部後回しになっちゃうけど、この石けんで顔を洗っているときが、香りに癒やされて唯一自分だけのご褒美の時間なの」
と言われたのがきっかけでした。
それくらい心身ともに疲れているときは、このラベンダーの香りは直接脳に届き深く作用します。
嗅覚は、視覚や聴覚などの五感のうち、唯一、視床や大脳新皮質を通らずに、大脳辺縁系(情動を司る脳)にダイレクトに届く本能的・原始的な感覚。
近年だと認知症の改善にもアロマテラピーが使われるほど、香りが脳におよぼす作用は大きいのです。
私もクタクタに疲れているときや神経が高ぶっている時に無意識に手が伸びるのはこの石けんです。
そしてこのラベンダー石けんは見た目も大好き。
色づけは、クレイと麻炭の配合を工夫して、まるで大理石のような繊細なマーブル模様にしています。
この色合いにたどりつくまで気の遠くなるような試作の末にやっと完成しました。
ひとつひとつ表情が違うので切り分けるときはいつもワクワクなのです。
ラベンダー石けんはノーマル肌の方や男性にもお使いになれるように、オーガニックのオリーブオイルのベースに、ひまわりオイルや冷圧搾のセサミオイルを配合して、泡立ちも良く、潤いを残しながらも「さっぱり、キュッキュッ」とした洗い上がりを目指しています。
乾燥肌や敏感肌の方にはクロモジ石けんや、ヤマブドウ石けんをおすすめしますが、ノーマル肌やオイリー肌の方で、アロマテラピーの香りに癒やされたいという方はぜひ、ラベンダー石けんをお試しくださいね。
マーブル模様の表情がひとつひとつ違うので、写真通りでないときもありますが、それもお楽しみとしていただけたら幸いです。
続々とパッキングしていきますよ〜!
ウェブショップのラベンダー石けんはこちら→☆