止まない雨はない〜10歳の息子との関わり〜

昨日は仕事納めの日でした。
今年、最後の発送作業と、切り分けたヤマブドウ石けんを成形したり、石けんのシール貼りやパッキングなどなど。

ピンクのコンフェッティが可愛いひるぜんのヤマブドウの樹液と果汁を使用したヤマブドウ石けんはお陰様でとても人気で、原材料の樹液がなくなってしまったので、このロットが今シーズン最後の製造になります。

次のヤマブドウ石けんを製造できるのは、ヤマブドウの樹液が採取できる4月下旬以降になりそうです。
と言うわけでヤマブドウファンのお客様は、なくなる前にお早めにお買い求めくださいね。
ヤマブドウ石けんの商品ページはこちら→☆

今日は私なりの仕事をしながらの子どもとの付き合い方について書こうと思います。

最近、私がこうして仕事をしている間、息子は学校や遊びから工房に帰るといつも、私の傍らでネット将棋をしたり勉強をして、やることが終わったら屋根裏部屋でゴロゴロしてYouTubeを見たりして過ごしています。
もちろん息子が側にいる時は私も仕事には集中はできませんが、この一定の時間は割り切って息子優先にすることにしています。

実はここ数ヶ月息子が反抗的な態度をとられたり泣かれることが多くて私も「ママは仕事ばっか」と言われてショックで仕事が手に着かなくなってしまったり、親子でしょっちゅう怒ったり泣いたり、学校にも行けなくなり毎日学校の先生と電話して本当に苦しい時期でした。

最近になってようやく仕事は二の次でも、とことん息子と向き合うしかないと覚悟を決めてから、まず私が変わり、そしたら息子も目を見はるように落ち着いて学校にも行けるようになってきてお互い笑顔で過ごせるようになってきたのです。

振り返ると息子が荒れた原因は私だったんだなぁと思う。
起業して邁進し続けなければならなくて、そんな余裕がない時に息子にまとわりつかれるとイラッとしてしまい「後にして」とか「自分でやりなさい」とついつい言ってしまっていました。
もともと人一倍かまってちゃんタイプの子なのに寂しかったんだと思う。
だから息子も反抗的な態度をとり、私がそれを怒る悪循環に陥っていたんだなぁと思うのです。

今は、夕食の支度中に計算ドリルをしている息子に呼ばれても少しだけ手を止めて聞いてから、
「この問題は難しいからご飯食べた後でママと一緒にやろうね」とか
「後でママにできあがったの見せて」といった言葉かけをすると息子の顔がぱっと輝く。
「一緒にやろうね」は魔法の言葉だなぁと思う。

そして私自身が変わるために固定観念とか過剰な期待を手放すことにしました。

小さい頃は何でもやってあげるのが当たり前のことが私の中の
「10歳なんだからこれくらいもうできるよでしょ?」
という固定観念で、できない息子を余計苦しめてしまっていました。

でもよくよく考えたら私自身、片付けは得意な方ではないし、家の鍵もバッグのどこに入れたのか分からなくなっていつも探したり、大人だってできていないことがたくさんあるのだから「10歳だからできるでしょ」とか「普通は」という固定観念を捨てたら、私自身ちょっと楽になって、いかに自分がそれに囚われているかに気づきました。

「普通は」という言葉も、きちんと調査結果やデータを引用しているとかではなく、案外みんな自分自身の生育環境だったりよその家のことをデフォルトにして「普通は」とか言っていたりする。

だから子どもに「普通」じゃないことがあるとそこの苦手部分にフォーカスして子どもへの言葉もついキツくなったり、過剰に苦手なことを頑張らせようとしてしまう。

大人だって色んな人がいてみんなデコボコしているのに、子育てになると、みんな一律で「普通はこうだから」とか「きちんとした子に育てなきゃいけない」という強迫観念に近いものさえあると思うのです。

子どもが苦手なことにエネルギーを費やすよりは、いいところにフォーカスしてうんと褒めて、できないことは手伝ったり一緒に寄り添う方が余計なエネルギーを消耗しなくて家族に笑顔が増えると思うのです。

そして私自身「こんなに息子にしてあげているのに」という想いからの期待を手放すことにしました。
その想いに応えてくれないと息子にイライラしてしまう自分がいるということに気づいたから。
人の想いをキャッチする感受性は人それぞれで、そもそもこちらが想うほどは伝わっていないことが大半なのだから、そこにいちいち腹を立てても仕方ないと思ったのです。

そして、いろいろやってみた結果として、あれこれ便利なツールを使うよりも何よりもママの笑顔が最強だったのです。
私の笑顔が、安心感と励みになって息子がやる気を出して自主的に机に向かったりお手伝いをしてくれるようになって、結果として私も自分の時間がとれるということが分かったのです。

ワンオペで仕事もあって、自分にそもそも余裕がないのに、最初にニコニコ笑って息子に接すのは正直しんどいと思いました。
でも、怒らないで笑って接するようになったら息子が変わり「ママありがとう」と言ってくれるようになりました。
一時期は学校も行けなかったのが、私が笑顔の安全基地を作るようになってから「がんばってくるね!」と自分から行くようになりました。
悪循環からプラスの循環に転じたのです。

そして、余裕がなくなってイライラしないように仕事の時間を短縮することにしました。
以前は日中に製造や発送作業をして、夕方の時間帯はSNSの更新や告知など主にPCを使う時間にあてていましたが、そこを息子との時間に充てることにしました。

同じ時間でも「今は仕事の時間のはずなのに」と思って息子に接するとイライラしますが、「今は息子との時間+ときどき仕事」とマインドシフトするだけで気持ちが楽になります。

私がFacebookやインスタ、ブログやメルマガを更新をしていかないと売上に響くことは分かっていて、今の会社の現状を決して楽観視している訳ではないのですが、それよりも今しかない息子に寄り添う時間が一番大事なのです。
いくら会社が成功しても、子どもが自立できなかったら本末転倒なのだから。

今の日本は、昔みたいに有名大学に行かせて一流企業に行っておけば大丈夫なんていう単純な時代ではありません。
5年先10年先の日本もどうなっているか分からなくて皆不安だらけだと思います。

私も含め世のお母さん方は、そんな不安な現状でいつも子どもの健康や安全に気を遣い、きちんと子育てしなきゃというプレッシャーに押しつぶされそうになっています。

最近読んだ子育て本によると、文部科学省や自治体などのアンケートで「子育てに自信がない」、「感情的になってしまう」という回答が共通して多く、75.6%の親が「言うことを聞かない子どもにイライラする」と答えているそうです。

旦那さんに頼れなかったり、親に頼れなくて孤立した子育てになってたり不安が増して、子どもは母親の通知表のような気がしてしまって、その子に合わないことをがんばらせたりしていると親子で苦しくなってますます笑顔が減っていってしまいます。

自分と子どもの笑顔を増やすには固定観念を捨てて、周りと比較せずに、できないところは一緒にやってあげてその子のいいところにフォーカスして褒めてあげたらいいのです。

親の笑顔がなくなってしまうと、子どもの自己肯定感が下がってしまい、外でがんばるための安全基地を失ってしまいます。
先行きが不安な世界で子どもが自立していくのに、この安全基地で培った「どんな自分でも受け入れられている安心感」が将来の生きる力に繋がるのです。

私自身、教育現場でさんざん分かっていたことなのに、いざ我が子となるとなかなかできなくて、こうして一度は息子との最悪な状態までの関係に行きつき、長い期間の修復作業を経てようやくそれに気づきました。

人は期待しても何も変わらない。変えることができるのは自分だけなのです。

そして普段忙しく家でもバタバタご飯作ったり家事に追われていますが、息子とほんの少しでも遊んだりお楽しみの時間をとるように心がけています。

一番のお楽しみは、寝る前の読み聞かせの時間です。
読み聞かせは息子が赤ちゃんの頃から小学校低学年まではずっと続けていて、最近は息子が自分で読むからとやめていたのですが、1年ぶりくらいに復活したらすごく喜んでくれて、4年生でも読み聞かせは親子のコミュニケーションに効果的だなぁと改めて思うのです。

読む私も昔大好きだった本に再会できるのが嬉しい。
いい本は大人が読んでも心に染みいる。
昔父がずっと私に読み聞かせをしてくれたように、私もいい本を息子に伝えていけたらなぁと思うのです。
(絵本や児童書の選書についてはまた別記事でブログに書けたらと思っています。)

そんな息子との苦しい日々を乗りこえ始めたかなという12月下旬。
仕事納めの昨日、ふと外を見たら雨上がりの空に虹がくっきりとかかっていました。

「あれ?この風景、確か去年もこの頃に」とインスタの過去の投稿を見て驚いたのが、
ちょうど1年前の12月27日の仕事納めの日に同じ場所に虹がかかったのです。

すべてを浄化してくれる雨の日が私は意外と好きで、その雨上がりの澄みわたった空に七色の光が息をのむほど美しくて、
「止まない雨はないよ。いつか晴れる日が来るから」
となんだか龍神様にメッセージをもらったような清々しい気持ちになりました。

幼少期も今も別の悩みが出てきたりして、息子との葛藤の日々もきっとまだまだ続くだろうけど、大好きな石けんを作りながら、これからも子どもに向き合って一緒に楽しい時間を増やしていけたらなぁと改めて思うのです。

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