クロモジ石けん開発中

台風が刻々と近づく9月下旬。
クロモジの石けんを開発中です。

素晴らしい香りのクロモジの精油はもちろん使用するのですが、クロモジをもっともっと感じられる石けんにしたいと思い、前回の投稿→☆で、一般社団法人のアシタカさんよりいただいたクロモジの葉を、蒜山耕藝さんにきれいに乾燥していただいたので、オイルに漬けこんだり、粉末にしてみたりと試行錯誤しています。

まずは葉っぱを枝から切り分ける作業。
乾燥すると総量1キロもないのですが、生の枝葉は車の後部座席とトランクがいっぱいになるくらいのボリューム。
葉の量が多いだけに時間がかかりました。

枝にハサミをぱちんと入れる度にふわっと爽やかで甘くウッディーな香りが漂います。

そして敬老の日を含む3連休、普段だったら休日は仕事がほとんど進まないのですが、今回は息子が家から1時間ほどの鳥取県の三朝温泉で行われる将棋合宿に2泊3日で行ってくれて大助かり。

ちょうど私が事業を立ち上げる前に将棋を知り、私の忙しさが増すにつれて、息子も夢中になれる世界を見つけて急速に大人びてきている。

会場まで送ったら「じゃあバイバイ」とあっさり言われて嬉しいようなさびしいような…。
わたしの仕事とシンクロするように息子も大好きなこと見つかって、親子って不思議。

さて、息子のいない間に葉っぱを切り分けたクロモジは、富原地域の寿園さんというお茶屋さんに依頼してパウダーにしてもらいました。

この富原地域は、勝山から車で20分ほどなのですが、肥沃な土地と寒暖差のある気候のため、病害虫に強いヤマ茶が育ち、農薬に頼らないお茶を長年栽培されているのです。
美味しいお茶をたくさんいただきました。

最後のふるいにかける作業をお手伝いさせていただいたのですが、粉だらけになるし根気のいる作業。
それでも作業しながらクロモジの素晴らしい香りと鮮やかに色に癒やされます。
自然の色はいつも美しい。

そして、息子は2泊無事にお泊まりして帰ってきました。
強いお友達ばかりで、たくさん負けたと言っていましたが、絶対に来年も行きたいと充実した顔。
ひとまわりお兄さんになった気がします。

息子を迎えに行った帰り道に、中和地域を通過したときの景色。
金色の稲穂が風にたなびいて、時を忘れるほどにきれいでした。

クロモジを採取してくれて精油を作ってくださったアシタカさん、乾燥機にかけてくれた蒜山耕藝さん、
何日もかけてパウダーにしてくれた寿園さん、こうしてる間にも工房の工事をしてくれている大工さん達。
そして、一人でお泊まりに行ってくれた息子も。

みんなが協力してくれているから、この地でしかできない、いい石けんがきっとできるはず!
石けんの試作、会社の経理のことや、工房のこと、ホームページの作成や、化粧品製造販売業の勉強などなど、やることが多すぎて目が回りそうですが、ゆっくりでも一歩ずつ着実に前に進んでいきたいと思っています。

 

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上棟式

工房進捗〜外壁と内装のこと〜

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