頭でなく心動かされるものを作りたい

 先日、仕事で仲良くなった20代の女性記者さんと話をした時に印象的だった言葉。

『「オーガニック」って私たちの世代からすると、もう「ファッション」のひとつなんですよね。』
と彼女。

そうかもしれない、オーガニックフーズ、オーガニックコスメ、オーガニックレストラン・・・
都会に行けばオーガニックという言葉は溢れていて、その実態は曖昧なものもあるけれど、若い人にファッションとしてみなされてきたなんて、一昔前を思うと喜ばしいことだと思う。

MATSURIKAの石けんも思いっきりオーガニック。
植物原材料を80%以上もオーガニック認証や野生のものを使用していたり、パーム油不使用、火を最低限しか使わないコールドプロセス製法で、製造過程で産業廃棄物を出さない、排水も汚さない、湧き水を使用、見えないところでもあれもこれもサステナブルにこだわっています。



こんなにオーガニックにこだわっているにも関わらず、その部分を評価していただいたりすると、もちろん嬉しいのですが、

「大切なのはそこじゃないんです!」
と声を大にして叫びたくなる時があります。

本当はパーム油やココアバターにまつわる児童労働や搾取の問題、深刻な森林破壊、農薬散布による健康被害等々、
オーガニックやフェアトレードを選ぶ理由をあげたらきりがなく、とても大切でより多くの人たちに知ってもらいたいと思う。

でもその反面、私はそれだけの理由でMATSURIKAを選んでほしくないのです。

それよりもお客さんから、
「使う時にワクワクする美しい石けん」
「かわいくて人にあげたくなる」
「フレッシュな香りが素晴らしい」
「使った後の肌が翌日もしっとり」
こんな言葉の方が何倍も嬉しかったりします。

要は、頭でなく心で感じる。
心動かされる石けんを私たちは作りたいのです。


思えば1年以上前。
会社を立ち上げてまだ製造実績がゼロの頃、美しく透明感のある石けんを作りたくて、レストランで使うような上質なオーガニックオリーブオイルを自社分400kgも精製(オイルの使用感そのままに色を抜く作業)をしてほしいと油問屋さんにお願いして仰天された。

大手化粧品会社しかやらないことで、我ながらクレイジーだと思うけど、いくらオーガニックでも茶褐色でオイルの匂いが立つ石けんだったらときめかない。
美しい石けんを作るために、どうしてもゆずれなかったのです。

たかが石けんに贅沢と言われそうですが、
大事な大事な「あなた」のお肌に使うもの。

仕事や育児でヘトヘトに疲れている自分、がんばっている自分に、
心ときめく石けん使って何が悪い!
と言いたくなるのです(笑)

「人生がときめく片付けの魔法」で知られる近藤麻理恵さんこと、こんまりちゃんが提唱する
「ときめくモノだけを残す」という法則。

ときめくものだけを選び、その他のものは今までありがとうを言って捨てる。
その感覚を研ぎ澄ましているうちに、ときめかないものは買わなくなる。
これって自分自身の中で何に心動かされて優勢順位が高いのかと向き合う作業だと思うのです。

五感を研ぎ澄まして
あなたのときめくものは何ですか?
美味しいと思うものは何ですか?
いい匂いだと感じるものや美しいと感じるもの。

いいものにいっぱい触れると、どんどんアンテナが磨かれていく。

私たちの石けんでいうところの「オーガニック」は重要な基本項目ではあるけど本質ではない。

本当に感じてほしいところは、、自然からの色や香りに癒やされたり、肌がしっとり整い、明日もまた使いたくなるようなワクワクするところだったりするのです。

そうした五感でワクワクするものは日々の生活を真の意味で豊かにするから。

最近嬉しかったことで、石けんを愛用してくださっているお客様から、
以前は汚れを落とすためだったお風呂の時間が、MATSURIKAの石けんに変えたらアロマと泡を楽しむリラックスの時間に変わって、すっかり長風呂になってしまったとうお話を伺いました。

これこそ私たちが使う人に感じてもらいたかったプレシャスな時間!

私とパートナーのmiyukiちゃんは欲しいなぁと思う石けんがこの世になかったら、私たちが「大好きで心ときめく石けん」を作ろうとMATSURIKAを立ち上げました。
「好き」のエネルギーはすごい。
睡眠不足だって子どもに手がかかっても、いい石けんを作りたいとがんばれるのだから。

保健室時代によく高校生の生徒に言っていた。
「好きなこと探し」
案外、子どもの頃から無性に好きだったことが原点になっていることが多いのです。
何でもいいから、あなた自身が見極めた心から「好き」だとか「ときめくもの」を大切にしてほしい。
その好きなもののためにがんばったり投資することは、きっと素敵なエネルギーの循環を生むと思うのです。

お気に入りのブランドの洋服だったり
大好きな場所へ旅行に行ったり
好きな作家の本を読んだり
美味しい食べものやコーヒーだったり
きっとそれは巡り巡って自分にプラスに還ってくる。

そんな自分の好きなものが分かっている、素敵な人たちからMATSURIKAの石けんがいいと選んでもらえたらすごく嬉しい。

もっともっと使った人が心動かされるような石けんを日々是ブラッシュアップしていきたいです。

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