敏感肌の人に使ってもらいたいクロモジ石けん

朝晩の冷え込みが強まり、冷たく澄んだ空気を胸一杯に吸いこむ今日この頃。

私が住む勝山では紅葉もピークを過ぎ、昨日の朝はほんのわずかな時間、雪が舞い降りました。

工房の完成を間近に控え、同時進行で進めなくてはならないことが多すぎて、目が回りそうな日々。

そんな中、かねてより開発していた、蒜山(ひるぜん)の中和(ちゅうか)地域の香木クロモジを使った石けんができあがりました。
一般社団法人アシタカさんが採取・製造しているクロモジの精油、クロモジを湧き水で蒸留した芳香蒸留水、みずみずしい色のクロモジの葉のパウダーをふんだんに使った贅沢な石けん。

使ってみると、クロモジの香りがバスルームにひろがり、ふくふくとした泡立ち、泡切れが良く洗いあがりは軽く後で肌がしっとり。

自社基準として植物原材料の80%以上をオーガニックまたは野生種としているので、オイルも精油もほとんどの原材料がオーガニックか野生種のもの。
パームオイルは使用せず、石けんに使うにはもったいないような上質なオイルを5種類以上ブレンドしているので、使用感は抜群です。

香りは蒜山のアロマテラピストのユキミドリさんが一緒に考えてくださり、何度も試作を重ねて、現在は最終調整に入っています。

地元のクロモジのエッセンシャルオイルをメインに、ホーリーフ、ゼラニウム、そしてオレンジスイートをブレンドしています。
トップノートは爽やかなのですが、その後ウッディーな中に高貴で甘く優しい香りがたちこめる、女性にも男性にも好まれる香り。

私もスタッフもあまりにもこのクロモジ石けんが良すぎて、肌の調子が良くなるので最近は毎日のようにこの石けんを使っています。

そして何よりもこだわったのはクロモジだけで色を出すこと。
製造時に葉のパウダーを入れるとアルカリに反応して、「こげ茶色」の石けんになってしまうのですが、特殊かつ安全な製法を使ってクロモジのやさしく美しいグリーンを出すことができました。

葉に含まれるクロロフィルは光に当たることで自然に褪色していくのですが、摘んだ花の色が徐々にあせていくのと同様に自然の色の変化を楽しんでいただけたらなぁと思っています。

石けんの色材については、カラーラントという重金属系の色素で、水酸化クロム系のパウダーを使えば、簡単にビビットで鮮やかなグリーンが出せるのですが、水酸化クロムは皮膚に対してアレルギーを引き起こす可能性があるので使いません。

その他の色材に関しても、毎日肌に使ってほしい石けんだからこそ、カラーラントは使用せず、色材については植物からのボタニカルカラーと肌にマイルドな一部のクレイのみと徹底的にこだわっています。
(もちろん植物材料であればすべてアレルギーが出ないというわけでもないので、よりアレルギー性の少ない原材料を選んでいます。)

そして、開発で一番悩んだのが価格について。

多分、誰しもがクロモジの石けんは「高い!」と印象をお持ちになると思います。

実はクロモジの香りは採油率の非常に低い精油でい極めて希少で高価な精油。
そして同じ条件で蒸留しているのに、満月の日だけ採油量が倍になるというとても神秘的な精油です。

国産のクロモジ精油は市場価格で1mlあたり1,000円〜1,800円以上もします。
某メーカーでもクロモジ精油はラベンダー精油の10倍とびっくりの価格です。

そのため希少なクロモジの精油と蒸留水(クロモジウォーター)を使用するとどうしても高価になってしまうのです。
(多分、クロモジの石けんが市場にほとんど出ていないのは、原価があまりにも高くなってしまうからなのだと思います。)

しかしながら、MATSURIKAの石けんは、地元の真庭で採取した野生のクロモジの枝葉を地元で蒸留。
そして、できたての精油を生産者さんよりダイレクトに届けていただき、工房で自社製造しているからこそ、ギリギリまで原価計算してなんとか製品化が可能となった価格なのです。
この地に工房がなかったら、クロモジの石けんは商品化できなかったと思います。

高貴で清涼感がありながら、深いリラックスをもたらす香りと使い心地は素晴らしいので、普通肌の人はもちろんですが、アトピーや敏感肌の方にも、色や香りを楽しみながら使っていただけたらなぁと思っています

山の神様からのギフトのような石けん。
皆さんのお手元に届けられる日が楽しみでなりません。

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工房の壁塗りとイタリアンランチ

完成間近の石けん工房

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